新幹線で44分。盛岡へ行ってきました。
岩手の母性看護学研究会というところからのお呼ばれで、
「フリースタイル出産」の講座をしてきました。
産婦さん役が、いずみ助産院の美代子さん、パパ役がママドール助産院のツセ子さん。
よつばい産、側臥位産、立ち産の3つパターンでデモンストレーションをしました。
全く打ち合わせなしでしたが、そこは普段からお産している助産師同士、
迫真の演技でお人形の赤ちゃんを産みました。
参加者の熱心な視線が痛いくらいでした。
医師の参加もあり、いい会でした。
正常産は、助産師の手で、とは言うものの、
お産に医師の協力と理解は欠かせません。
分娩台でない自然なお産について、
もっと興味を持ってくださる医師が増えると、
お産がもっと楽しくなって、
「きもちい~!また産みたいっ!」という
女性が増えると思います。
私はたまたま宮城で、助産院ができる環境がありました。
でもよそには、お産がやりたいのに、できない助産師がたくさんいます。
嘱託医がいない。連携医療機関がない。
勤務先の産科が閉鎖になった。
助産師なのに、産科以外に配属・・・。
助産師は、英語ではミッドワイフ(女性のそばにいる人)です。
助産師が、産婦に寄り添い、助産の場に戻っていけますように。
今回私が話したお産の技術は、伊藤オリジナルでもなんでもなく、
特に目新しいことは、何もなかったことと思います。
それでも、参加した助産師たちのこの熱心さは、お産への渇望感の表れのよにも思えました。
助産師って、ほんとうに、お産、好きなんです。