2012年5月に現地調査を受けた日本助産評価機構の適格認定がおりました。
当初より、審査には半年から1年半かかるとはいわれていました。膨大な書類をスタッフみんなで作り上げ、合否を心配しつつ結果を心待ちにしていました。そして本日、会長の加納代表理事より直接お電話いただき、認定OKのお知らせをいただきました。近日中に、認定証の授与とホームページ掲載があるそうです。
みやした助産院・ぼっこ助産院・中島助産院に引きつづき、全国で第4番目の認定助産院になるのではないかと思います。誇らしくもあり、さらに緊張も覚えます。
助産の質の第3者評価を目的とするもので、企業でいうところのISO のようなものです。病院にも病院評価機構というのがあります。それの助産所版です。 パンフレット「助産所評価のご案内」(PDF)
助産院といえば、鞄一つでお産に向かう産婆さんのイメージを持つ方もまだ沢山おられると思います。いまだに「お湯はどこで沸かすんでしょう?」とか聞かれます。時代劇のなかのお産婆さんが、「生まれるよ!さあ、旦那さん、お湯を沸かして!」とかいう場面が浮かぶんでしょうね。(笑)
魔女っぽさは助産師には欠かせない要素の一つでもあるけれど、実際のところ、現代医療の仕組みの枠組みのなかで、看護力を発揮することで自然な助産を具現化しています。助産所もその時代の医療レベルに応じて、科学的根拠あるケアを提供することを求められています。当たり前のことを当たり前にしていけばよいだけなのですが、第3者評価を受けるためには、普段やっていることをすべて言語化して書類を作成しなくてはならないので結構、準備が大変なのです。でも、そうしていく中でケアの質を振り返ることができます。 えいやっと、がんばって、認定にチャレンジする助産院が増えたらいいなあと思います。
助産師は、出産を病気・治療の視点ではなく、健康な生理現象、日常生活の中の特別な一日としてとらえてケア・サポートしていきます。病気ではないけれど、いつでも命がけとなるリスクをはらんでいます。どうしたら、安心・安全に、そして産婦さんに「気持ちよかった。また産みたいなあ。」と言ってもらえるお産ができるのか?また、助産師が助産師らしく活き活きと能力を発揮していくには、どんな仕組みが必要なのか?日々考えつつ、5年後の再審査の日に向いたいと思います。