母乳から放射能が検出されたという報道がありました。
ママたちはどんなに不安に思っていることでしょう。そしてご家族も、「その母乳、大丈夫なの?」な~んて、いっているんだろうなあと思います。
先日は、「助産院にくるときにのったタクシーの運転手さんに『放射能が降っているときに赤ちゃんを連れだすのは心配だね~』とおこられた~」と言っていたママもいました。
(運転手さんは怒って説教していたわけではなく、なんとなく挨拶代わりの話題にだしただけじゃないかなあ・・とは、思うのですが・・。)
結論からいうと、大丈夫。
母乳のママは自信をもって飲ませて下さい。
被爆していない母親が出す母乳には、放射能は入っていません。
もし危険なレベルの放射能が母乳からも出ているなら、粉ミルクを溶く水もすでに汚染されているはず。
ヒトは哺乳類です。わが子を母親の乳で育てるようにできているのです。
どこで作られて、どこで保管されていたか、すぐにはわからない既製品より、製造元も材料も、すべて明確な出来立ての母乳の方がずっと安全です。
ママが食べてないものは、母乳に入っていません。放射能汚染された食品は売られていないし、高汚染地域は避難済みのはず。
ユニセフのふれあいブックには、「おっぱいが出ていなくても、乳房をふくませるだけでも、ふれあいになります。母乳育児をつづけましょう。」と書かれていました。
海外で核実験が盛んだった1960年台の日本の放射能量は、今とは比べ物にならないくらい高かったそうです。
それでも特に報道もされずに、私たちはのんきに育ってきました。
チェルノブイリでは甲状腺などの一部のがんが増えたそうですが、それ以外の病気には差がなかったそうです。
もともとヨウ素が不足している地域だったこと、事故が隠されたことが、原因として考えられるそうで、今の日本の状況とは違います。
日本は島国。海藻をよくたべているので、ヨウ素の過剰摂取のほうが問題になる国です。
こうして数値が公表れていること自体、世の中が成熟してきたんだなあと思います。
民放TVが、センセーショナルに不安のをあおる報道を続けているあたりは、情けない。
どっしり、いきましょう。だいじょうさあ。
もっとくわしく知りたい方は、厚生労働省のサイトへ。